「人体模型の夜」を読んで
1990年から91年にかけて発表された13の短編集。一気読みした。
どれもブラックユーモアがよく効いていて楽しめた。筒井康隆氏の影響があるのかも。
特に「邪眼」「セルフィネの血」「はなびえ」「耳飢え」が気に入った。どの話も感想を書く
と完全ネタバレになるので書けない。ただ映画の1シーンを彷彿とするものがいくつか
あった。らも氏といえばエッセイや日記というジャンルが主という印象が強かったが
「今夜すべてのバーで」のような長編やこの本のような短編集も十分楽しめる。
らも氏の小説の中ではベストだと思う。
映画もあるのですね。見てみたい。