「頭の中がカユいんだ」を読んだ
中島らもの「頭の中がカユいんだ」を読みました。
表題作の他に
「東住吉のぶっこわし屋」「私が一番モテた日「クェ・ジュ島の夜、聖路加病院の朝」
表題作を読んでいるうちにこのタイトルの意味するところが納得できました。
多分著者の中島らも氏がとてもテンションの高い状態で書かれたのだと思いました。
「東住吉のぶっこわし屋」はもっと強烈、前に読んで一番好き「今夜すべてのバーで」
が「静」ならこちらは「動」の本ではないかと思います。氏はアルコールや薬物で躁鬱
を繰り返していたと聞きました。
現在なら世論からバッシングを浴びるような人も昭和の終わり頃はまだすこしだけ
寛容だったのかなと思います。寛容さはSNSがごく普通に世の中に蔓延始めた頃から
薄れてきたような気もします。不祥事や事件に噂ばなしetc 文字の行列が個人を
袋叩きにする風潮がこれからどんどんひどくなると思いました。