雑雑読書日記26 懲戒の部屋
著者のホラー小説から自ら選りすぐった10篇。ホラーというと見えない怖さという
イメージがあるがこの本におさめられている『走る取的』
『乗越駅の刑罰』(もうほとんど自動改札になってしまった)」は実際にあるような話。
昔の国鉄時代を知っている方はいっそう怖く感じたのではないか。『懲戒の部屋』は近
ごろの痴漢冤罪を彷彿とさせるし『蟹甲癬』や『顔面崩壊』となるともう悪夢の
ようだ。蟹を食べながら読むことは避けたい。
どの話も他の短編としてまとめられたときに読んでいたがやっぱり筒井康隆氏はすごい
と感じた。またいつか読もう。
ちなみにYOUTUBEにこんな動画もあります。
気になった方はご覧ください。
1994年 映画作品「怖がる人々」 3話「乗越駅」の刑罰 part1
国鉄の改札、若い方、特に平成生まれの方は経験したことはないと思うけれど
時々愛想の悪い職員がいたなあ。はさみをカシャカシャ鳴らして目つきの悪い
職員がきっぷをひったくってパンチする。改札ではないけれどきっぷを買うときに
尋ね事をしたら無言のままアゴで指図されたり、車内検札のとき寝ていると
揺り起こされたり・・・・いまのJRじゃ考えられないですね。
国鉄の組合もすごかった。利用客のことを考えずにストやってました・・・・
こんな本がありました。
中曽根康弘、井手正敬、松田昌士、葛西敬之……重大証言と新資料が予言する「借金1000兆円をかかえた国家の未来」――本書は国鉄が崩壊、消滅に向けて突き進んだ歴史に再検証を試みたものである。昭和最後の二十年の歳月は、薩長下級武士が決起、さまざまな人物を巻き込んで徳川幕藩体制を崩壊させたあの「明治維新」にも似た、昭和の時代の「国鉄維新」であったのか。それはまた敗戦から始まった「昭和」の解体を意味していた
本書は国鉄が崩壊、消滅に向けて突き進んだ二十年余の歴史に再検証を試みたものである。昭和が平成に変わる直前の二十年余という歳月は、薩長の下級武士たちが決起、さまざまな歴史上の人物を巻き込んで徳川幕藩体制を崩壊に追い込んだあの「明治維新」にも似た昭和の時代の「国鉄維新」であったのかもしれない。少なくとも「分割・民営化」は、百年以上も続いた日本国有鉄道の「解体」であり、それはまた、敗戦そして占領から始まった「戦後」という時間と空間である「昭和」の解体をも意味していた。
amazonさんより引用
こんなのもあるようです。
でも国鉄時代にもいいところはたくさんありました。寝台特急もたくさん
走っていて。
読んでいただきありがとうございました。