雑雑読書日記38 「金曜日の本」に魅了された
仕事が終わった。今日は金曜日。明日あさっては休みで、特にこれといった用事もない。つまり今夜から日曜の夜まで、子どものころの「放課後」気分で心おきなく本が読める!
――小さなアパートで父と母と3人で暮らした幼少期の思い出を軸に、いつも傍らにあった本をめぐる断章と、読書のススメを綴った柔らかい手触りの書き下ろしエッセイ集。
1962年東京生まれ。小説を執筆するかたわら、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作と装幀の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。『つむじ風食堂の夜』『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『モナ・リザの背中』『遠くの街に犬の吠える』など著書多数。
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感想
物心がついたころから12歳ごろまで著者の吉田篤弘さんの子供時代のできごとと
短編からなる本。今はデジタルの時代のせいかいろんなものが容赦なしに身の回りに降ってく
る。吉田さんの子供時代わたしとほぼ同じ昭和の子供時代はまだぼんやりした優しい
刺激だったように思う。そしてなにより本が大好きでビートルズが気に入ったところが私とか
ぶさってとても親近感をもって読むことが出来た。分厚い本ではないけれど大きい本ではない
けれどその分、何回でも読んで飽きないものがこの本には備わっている。本好きの人にはぜひ
読んでもらいたい一冊。
吉田さんが関わった一番好きな本はこれ
内容紹介
多くの本好きやデザイナーが注目するクラフト・エヴィング商會、6年振りの描き下ろし。不可思議な本をつくり続ける同商會の書庫を初公開! 「頭を真っ白にするための本棚」「波打ち際の本棚」「金曜日の夜の本棚」……書棚の写真を眺めているだけでも楽しく、本文を読むと実物を手に取りたくなる、そんな古今東西の奇書・稀書・偽書がたっぷり。創作の秘密が垣間見られる異色のブックガイド。
図書館で借りて好きになり手元にもということで買った本です。